
トロントでの留学生活を終えて日本に帰るとき、航空券や荷造りに気を取られがちですが、後から困りやすいのは「学校」「保険」「家」「銀行」まわりです。
帰国してからでもできる手続きはあります。ただし、学生ポータルに入れなくなる、カナダの電話番号で認証コードを受け取れない、本人確認のために窓口へ行けない、郵送先がなくなるなど、カナダを出た後に面倒になることも少なくありません。
帰国日が決まったら、まずは「日本に戻ってからでもできること」と「カナダにいる間に済ませたいこと」を分けて考えましょう。
まずは学校書類を確認する
卒業、修了、途中帰国のどれであっても、学校のアカウントに入れるうちに必要書類を確認しておくのが安心です。
特に見ておきたいのは、成績証明書、在学証明書、修了証明書、卒業証明書、授業料の支払い明細です。日本で就職、進学、単位認定、ビザ申請などに使う可能性がある人は、電子版で足りるのか、紙の原本が必要なのか、封印された公式書類が必要なのかも確認しておきましょう。
学校によっては、卒業後もオンラインで注文できます。ただし、学生ポータルの利用範囲が変わったり、学校メールに届いた案内を見落としたりすることがあります。帰国前に一度、Registrar、Student Services、International Officeの案内を確認しておくと動きやすくなります。

カナダで授業料を支払った人、アルバイトをしていた人は、税務関係の書類も意識しておきましょう。学校から発行されるT2202、勤務先から発行されるT4、CRAアカウントへのアクセス情報などは、帰国後のタックスリターンで必要になる場合があります。
Study Permitと帰国日の関係
留学を終えて日本に帰るだけなら、帰国前に必ず何かを申請するというより、自分の滞在資格と期限を確認することが大切です。
IRCCは、学業を予定より早く終えた場合、Study Permitに印字された期限にかかわらず、学業修了後90日でStudy Permitが有効でなくなると案内しています。修了日は、学校からcompletion letter、transcript、degree、diplomaなどで最初に通知された日が関係します。
卒業式までカナダに残る人、修了後に旅行してから帰る人、帰国日が少し先になる人は、Study Permitの印字された期限だけで判断せず、IRCCと学校の留学生窓口で確認しましょう。
保険は終了日と返金の有無を見る
オンタリオ州の大学に通う留学生は、UHIPに加入していることが多いです。語学学校、カレッジ、私立学校、交換留学、短期プログラムの場合は、学校指定の民間保険や日本で加入した海外留学保険を使っていることもあります。
帰国前に確認したいのは、保険がいつまで使えるか、帰国後の医療費請求ができるか、途中帰国や登録解除で返金があるか、請求期限がいつまでかです。
UHIPの場合も、終了日や返金の扱いは学校、在籍状況、支払い済み期間によって変わることがあります。自分の学校のInternational Office、UHIP担当ページ、学生アカウントで確認してください。
保険証、保険番号、請求フォーム、領収書の提出方法は、帰国前にPDFやスクリーンショットで保存しておくと安心です。
家は退去通知と証拠を残す
家の手続きは、帰国準備の中でもトラブルになりやすい部分です。退去希望日を口頭だけで伝えず、契約形態に合った形で記録を残しましょう。
オンタリオ州の一般的な月単位の賃貸では、Landlord and Tenant BoardのN9フォームが関係することがあります。多くの月単位の賃貸では、退去日は通知日から少なくとも60日後で、家賃期間の最終日である必要があります。ただし、固定期間契約、学生寮、ホームステイ、ルームシェア、大家とキッチンやバスルームを共有している住まいなどでは、扱いが異なることがあります。
退去前には、次の点を早めに確認しておきましょう。
- 退去通知の方法と期限
- 最終月家賃、デポジット、鍵の返却
- 光熱費、インターネット、サブスクリプションの解約
- 部屋の写真、清掃、破損箇所の記録
- 家具や生活用品の処分・譲渡・売却
やり取りはメールやテキストで残し、退去当日の部屋の状態も写真で保存しておくと、後から確認しやすくなります。

家具や生活用品は早めに掲載する
帰国直前になると、家具、寝具、キッチン用品、教科書、冬服などを一気に手放す必要が出てきます。大きな家具は引き取り日が合わないこともあるため、2〜3週間前から少しずつ掲載を始めると動きやすくなります。
日本語でやり取りしたい人は、81 Torontoの売買掲示板や部屋探し掲示板も選択肢のひとつです。帰国セール、生活用品の譲渡、次の入居者探しなど、トロント在住・渡航予定の日本語ユーザーに向けて情報を出せます。
ただし、81 Torontoは掲載情報の正確性や取引・契約の安全性を保証するものではありません。受け渡し場所、支払い方法、相手の情報、契約条件は自分でも確認してください。高額品の前払い、身分証の過度な提出、急かす連絡には注意しましょう。
銀行口座は閉じるか残すかを決める
銀行口座は「帰国日に全部閉じる」と決める前に、残す理由があるかを考えましょう。
家賃や携帯代の最終支払い、学校からの返金、税金の還付、クレジットカードの引き落としが残っている場合、すぐに口座を閉じると逆に不便になることがあります。一方で、使わない口座を残す場合は、月額手数料、最低残高、登録住所、オンラインバンキング、二段階認証、カナダ国外からのログインを確認する必要があります。
特に注意したいのは、カナダの電話番号を解約した後の認証です。銀行、CRA、学校、携帯会社、メールアカウントなどでSMS認証を使っている場合、日本に戻ってからログインできなくなることがあります。帰国前に、認証方法をアプリ、メール、日本の番号などに変更できるか確認しておきましょう。
口座を閉じる場合は、残高を移動し、定期支払いを止め、正式に閉鎖した記録を保存しておくと安心です。
郵便、税金、SINも忘れずに
帰国後に、学校、銀行、CRA、保険会社、携帯会社から郵便が届くことがあります。重要書類が届く予定がある人は、Canada PostのMail Forwardingを使うか、信頼できる住所へ変更しておくことを検討しましょう。
カナダで働いていた人、授業料を支払っていた人、家賃や医療費などの書類を持っている人は、帰国後にタックスリターンが必要になる場合があります。CRAアカウント、T4、T2202、Notice of Assessment、銀行情報はまとめて保存しておきましょう。
SINは他人に見せず、安全に保管します。将来カナダに戻る可能性がある人は、Study Permit、Work Permit、入学許可書、修了証明、雇用記録、税務書類をまとめておくと、後で確認しやすくなります。
帰国前の目安スケジュール
帰国の2〜3か月前には、学校書類、賃貸契約、保険、航空券、Study Permitの期限を確認します。1か月前には、退去通知、家具や生活用品の掲載、銀行口座、携帯、郵便、税金まわりを整理します。
最後の1週間は、鍵の返却、部屋の写真撮影、残高確認、重要書類のバックアップ、学校アカウントの確認に集中しましょう。
帰国準備は、すべてを完璧に終わらせようとすると大変です。大事なのは、日本に戻った後に「ログインできない」「証明書が取れない」「返金を受け取れない」「退去で揉めた」とならないように、カナダにいる間に本人確認が必要なことを先に済ませることです。
81 Torontoで次にできること
帰国前に生活用品を手放したい人は、81 Torontoの売買掲示板を確認できます。部屋の引き継ぎや短期滞在先の情報を探す場合は、部屋探し掲示板も選択肢のひとつです。
あわせて、部屋探しや売買で不安がある人は、以下の記事も確認してみてください。
掲載情報の正確性や契約・取引の安全性を81 Torontoが保証するものではありません。連絡先、支払い条件、相手の情報、契約内容は、自分でも確認しながら進めてください。
公式リンク
学校、保険、賃貸、税金、滞在資格の扱いは個別状況によって変わります。手続き前には、以下の公式情報や自分の学校の案内を確認してください。
免責
この記事は、トロントで留学を終えて日本へ帰国する人向けの一般情報です。法的助言、移民助言、税務助言、金融助言、契約判断の代替ではありません。
学校書類、Study Permit、UHIP、民間保険、賃貸契約、銀行口座、税務、郵便転送の扱いは、学校、契約内容、在籍状況、滞在資格、帰国日、個別事情によって異なります。重要な判断をする前に、IRCC、CRA、Landlord and Tenant Board、学校、保険会社、銀行、専門家などの公式情報を確認してください。
81 Torontoは、掲示板や記事を通じてトロント生活に関する情報を整理していますが、掲載情報の正確性、契約の安全性、取引結果を保証するものではありません。


