
トロントに着いた最初の1週間は、観光よりも「生活の土台作り」が大切です。
やることは多く見えますが、順番はシンプルです。
まずはスマホを使えるようにする。
次にTTCで移動できるようにする。
その後、SIN、銀行口座、身分証、仕事探し、部屋探しを進めます。
全部を1日で終わらせる必要はありません。
最初の1週間で「生活を回せる状態」にすることを目標にしましょう。
到着初日にやること
到着日は無理に動きすぎない方が安全です。
まず確認したいのはこの3つです。
- 滞在先に安全に着く
- スマホで地図と連絡が使える
- 翌日からTTCで移動できる
空港から市内へ向かう前に、宿泊先の住所、チェックイン方法、鍵の受け取り方法、緊急連絡先を確認しておきましょう。
深夜到着の場合は、無理に公共交通機関を使わず、Uberやタクシーを使う方が分かりやすいこともあります。
到着直後は疲れています。
知らない人との待ち合わせ、部屋の内見、現金の受け渡しは、できれば翌日以降に回しましょう。
まずスマホを使える状態にする
トロント生活で最初に必要になるのはスマホです。
地図、翻訳、銀行アプリ、部屋探し、仕事応募、家主との連絡、全部スマホを使います。
選択肢は大きく3つです。
- 日本で短期eSIMを買っておく
- 到着後にSIM/eSIMを契約する
- 最初だけ短期eSIM、その後に月額プランへ切り替える
おすすめは、最初の数日だけ短期eSIMでつなぎ、落ち着いてからカナダの電話番号付きプランを契約する方法です。
カナダの電話番号があると、銀行、仕事応募、部屋探し、本人確認で便利です。
SIM選びを詳しく確認したい場合は、トロントのSIMカード・eSIMガイドもあわせて確認してください。
2026年版 トロントで比較したい携帯会社
料金は頻繁に変わるので、契約前に必ず公式サイトで確認してください。
ただし、ワーホリの最初の候補としては、次のように考えると選びやすいです。
1 Fizz
安さとデータ容量重視の人向けです。
オンライン完結型なので、英語での手続きに抵抗がない人に向いています。
データ容量が多く、月額も比較的安いプランが出やすいです。
ただし、サポートは基本セルフサービス寄りなので、英語が不安な人は注意です。
2 Public Mobile
Telus系の格安ブランドです。
大容量データのキャンペーンが出ることがあり、コスパ重視の人に向いています。
店舗で丁寧に説明してもらうタイプではなく、アプリやオンライン管理が中心です。
自分で設定できる人には使いやすい選択肢です。
3 Freedom Mobile
トロント市内中心で生活する人には候補に入ります。
大容量データやアメリカ・メキシコ・海外ローミング込みのプランが出ることがあります。
ダウンタウンや都市部中心なら便利ですが、郊外や旅行先で使う予定が多い人は、契約前にカバーエリアを確認しましょう。
4 Chatr
Rogers系の格安ブランドです。
プリペイド感覚で使いやすく、シンプルなプランを探している人に向いています。
「とにかく安く電話番号を持ちたい」「難しい契約を避けたい」という人に合います。
5 Lucky Mobile
Bell系の格安ブランドです。
都市部だけでなく、比較的広いエリアで使いたい人の候補になります。
大容量データのキャンペーンが出ることもあります。
安さと安定感のバランスを見たい人は比較しておきたい会社です。
日本語サポートがほしい人向け
英語での契約やトラブル対応が不安な人は、日本語対応の会社を選ぶのもありです。
候補としては、けーたい屋やPhoneBoxがあります。
けーたい屋は日本語サポートがあり、カナダ到着前にSIMを準備できる場合があります。
PhoneBoxも日本語を含む多言語サポートがあり、留学生やワーホリ向けに使われることがあります。
ただし、日本語サポート付きのサービスは、最安プランより少し高くなることがあります。
安さを取るか、安心を取るかで選びましょう。
TTCとPRESTOを確認する
トロント市内の移動は、TTCの地下鉄、バス、ストリートカーを使うことが多いです。
2026年時点で、TTCの大人運賃は1回 $3.30 です。運賃や支払い方法は変わる可能性があるため、乗車前にTTC公式の運賃情報も確認してください。
支払い方法は主にこちらです。
- PRESTOカード
- PRESTO in Google Wallet
- デビットカード
- クレジットカード
- Apple PayやGoogle Payなどのモバイル決済
- 現金
初心者に一番分かりやすいのは、クレジットカードかデビットカードをそのままタップする方法です。
大切なのは、毎回同じカード、同じスマホ、同じ支払い方法でタップすることです。
違うカードでタップすると、別料金になることがあります。
TTCは2時間乗り換え無料
TTCは、一度タップすると、そこから2時間以内は追加料金なしで乗り換えできます。
地下鉄、バス、ストリートカーを乗り換えてもOKです。
2時間以内なら、途中下車して買い物をして、また乗ることもできます。
ただし、乗るたびにタップは必要です。
同じ支払い方法でタップすれば、2時間以内は追加で請求されません。
注意点は、現金払いです。
現金払いの場合、PRESTOやカード決済のような2時間乗り放題ルールではありません。紙のトランスファーをもらい、基本的には一方向の乗り換え用として使います。
ワーホリで生活するなら、現金よりもPRESTO、デビット、クレジット、モバイル決済の方が分かりやすいです。
TTCとPRESTOの基本は、TTC・PRESTO・GO Transitの基本ガイドでも整理しています。
2026年9月からTTCは月47回で上限
TTC公式案内では、2026年9月1日から、月47回分を支払うと、その月の残りの乗車が自動で無料になるmonthly fare cappingが始まる予定です。詳しくはTTCのmonthly fare capping案内を確認してください。
毎日TTCで通勤や通学をする人にはかなり大きい変更です。
ただし、月の途中で支払い方法を変えるとカウントが分かれてしまいます。
TTCをよく使う人は、同じPRESTOカード、同じクレジットカード、同じスマホでタップし続けるのが大切です。
パスポート以外の身分証を作る
ワーホリ中、パスポートを毎日持ち歩くのは少し不安です。
そこで便利なのが、Ontario Photo Cardです。
これは、運転免許を持っていない人向けのOntario州の写真付きIDです。
ServiceOntarioで申請できます。
使える場面の例はこちらです。
- 本人確認
- 年齢確認
- 銀行や日常手続き
- カナダ国内での身分証明
ただし、国際旅行には使えません。
日本やアメリカへ行くときは、必ずパスポートが必要です。
Ontario Photo Cardは、申請から郵送まで時間がかかるので、長めに滞在する人は早めに検討すると便利です。
銀行口座を作る
カナダで働くなら、銀行口座は早めに作っておきましょう。
給料の受け取り、家賃の支払い、携帯料金の支払い、e-Transferで必要になります。
銀行を選ぶときは、次の点を見ると分かりやすいです。
- 月額手数料
- 最初の1年無料キャンペーン
- e-Transferが無料か
- デビットカードがすぐ使えるか
- 支店が近いか
- クレジットヒストリーなしでクレカを作れるか
- 日本語サポートや日本人スタッフがいるか
RBC、TD、Scotiabank、CIBC、BMOなどは、新規移住者やワーホリ向けのキャンペーンを出していることがあります。
ただし、キャンペーン内容は変わります。
「初年度無料」「現金ボーナス」「クレジットカード発行条件」だけで決めず、2年目以降の手数料も見ておきましょう。
銀行口座の選び方は、カナダで銀行口座を作る前に確認したいことでも詳しく確認できます。
SINを申請する
カナダで働くには、SINが必要です。
SINはSocial Insurance Numberの略で、カナダで働くための大切な番号です。
ワーホリなど一時滞在者のSINは、通常9から始まります。
有効期限はワークパーミットなどの滞在許可書類と連動します。
申請方法は、オンライン、郵送、Service Canadaでの対面申請があります。
必要になる主なものは、ワークパーミットなど、カナダで働けることが分かる書類です。
SINの申請手順を詳しく確認したい場合は、トロントでSINを申請する前に知っておきたいことも参考にしてください。
SINはとても重要な個人情報です。
雇用主、銀行、税金関係など、本当に必要な場面以外ではむやみに教えないようにしましょう。
仕事探しの前に準備するもの
到着してすぐに応募を始める前に、最低限これをそろえましょう。
- カナダの電話番号
- 英文レジュメ
- SIN
- 銀行口座
- 連絡用メールアドレス
- 勤務できる曜日と時間
- 通勤できるエリア
- 希望職種
- 前職やスキルの英語説明
カナダのレジュメには、日本の履歴書のような写真、年齢、性別、配偶者の有無は通常書きません。
飲食店、小売、カフェ、ホテル、日系サービスなどに応募する場合も、短く見やすい英文レジュメを用意しておくと動きやすいです。
また、トライアルシフト、研修期間、チップ、給料日、支払い方法、勤務時間は必ず確認しましょう。
「今すぐ決めないと埋まる」と急かされる求人や、仕事内容が曖昧な求人は慎重に見た方が安心です。
求人探しを始める前に、トロントで求人を探す前に知っておきたいことと求人掲示板も確認してみてください。
部屋探しは焦らない
トロントの部屋探しは、到着後すぐに大きなストレスになりやすいです。
最初から完璧な部屋を探すより、まずは条件を整理しましょう。
- 家賃の上限
- 希望エリア
- 駅やバス停までの距離
- 職場や学校への通いやすさ
- 家具付きか
- 光熱費やWi-Fi込みか
- 契約期間
- デポジットの条件
- ルームメイトの人数
- 内見できるか
相場より極端に安い部屋、内見前に送金を求める部屋、契約書がない部屋、身分証の写真を何枚も求めてくる相手には注意しましょう。
最初は短期滞在先を確保して、現地で内見しながら探す方が安全です。
住まい探しの基本は、トロントで部屋探しをする前に知っておきたいことと部屋探し掲示板も参考にできます。
到着後1週間のモデルスケジュール
1日目
- 滞在先に到着
- 家族や友人に連絡
- スマホ通信を確保
- 近くのスーパーや駅を確認
- 重要書類をスマホとクラウドに保存
2〜3日目
- TTCの乗り方を確認
- PRESTOかカード決済を使えるようにする
- 携帯プランを比較
- 銀行口座の候補を決める
- Service CanadaとServiceOntarioの場所を確認
4〜5日目
- SINを申請
- 銀行口座を開設
- Ontario Photo Cardを検討
- 英文レジュメを作る
- 求人情報を見始める
6〜7日目
- 求人に応募する
- 部屋探しを本格化する
- 内見の予定を入れる
- 通勤や通学ルートを確認する
- 緊急連絡先をスマホに保存する
最初の1週間で完璧を目指さなくていい
ワーホリ到着後の1週間は、分からないことだらけです。
でも、最初にやることは決まっています。
スマホを使えるようにする。
TTCで移動できるようにする。
SINを取る。
銀行口座を作る。
必要ならOntario Photo Cardを作る。
仕事と部屋探しを少しずつ進める。
この順番で進めれば、トロント生活はかなり始めやすくなります。
焦って全部を一気に終わらせようとせず、まずは「連絡できる」「移動できる」「働く準備ができる」状態を作りましょう。



