
トロントで仕事を探すとき、「英語が不安だから無理かも」と感じる人は少なくありません。渡航直後は、英語の求人を読むこと、レジュメを送ること、面接で答えること、職場で指示を聞くことの一つひとつが大きな壁に見えます。
ただ、最初の仕事探しで大切なのは、いきなり完璧な英語環境に飛び込むことではありません。今の英語力で始めやすい仕事を選び、働きながら少しずつ慣れていくことです。
この記事では、英語に自信がない人がトロントで最初に狙いやすい仕事、応募時の考え方、注意したい雇用条件を整理します。
まず狙いやすいのは、作業の流れが決まっている仕事
英語に自信がない人が最初に検討しやすいのは、接客よりも作業の流れが決まっている仕事です。
たとえば、次のような仕事は最初の候補になりやすいです。
- レストランやカフェのキッチン補助
- ディッシュウォッシャー
- ベーカリーやフードコートの補助
- スーパーやアジア系グロサリーの品出し
- 清掃
- 倉庫作業
- イベント設営
- ホテルのハウスキーピング
これらの仕事でも英語をまったく使わないわけではありません。ただ、最初に覚える単語や動きがある程度決まっていて、同じ指示が繰り返されることも多いため、職場に慣れやすい場合があります。
一方で、サーバー、レセプション、販売、電話対応、受付などは、お客さんとの会話量が増えます。英語を伸ばしたい人には良い環境ですが、渡航直後の最初の一歩としては負荷が高く感じることもあります。
まずは裏方や補助ポジションでカナダの職場に慣れ、その後に接客寄りの仕事へ広げる流れも現実的です。
日本語環境だけに絞りすぎない
日本食レストラン、日系サービス、日本語対応の職場は、英語に不安がある人にとって入り口になりやすい仕事です。日本語で確認できる安心感があり、カナダで初めて働く人には助かる場面も多いでしょう。
ただし、日本語環境だけに絞りすぎると、応募できる数が限られます。求人を見るときは、Japanese speaking だけでなく、英語の職種名でも検索してみてください。
使いやすい検索語には、次のようなものがあります。
- kitchen helper
- dishwasher
- barista
- cashier
- server assistant
- food counter attendant
- housekeeper
- cleaner
- warehouse associate
- general labour
81 Torontoの求人掲示板で日本語の掲載を確認しつつ、Indeed、LinkedIn、Job Bank、店舗公式サイト、店頭のHiring表示もあわせて見ると、選択肢が広がります。
英語が不安な人の応募メッセージ
英語の応募メッセージは、長く書く必要はありません。大切なのは、雇用主が知りたい情報を短く伝えることです。
たとえば、飲食店やカフェに送る場合は、このくらいでも十分です。
> Hi, I’m interested in the kitchen helper position. I’m available on weekdays and weekends. I have a valid work permit and can start next week. I’ve attached my resume. Thank you.
英語に自信がない人ほど、きれいな文章を作ろうとして時間がかかりがちです。でも、相手が見たいのは主に、応募職種、働ける曜日、開始可能日、就労資格、経験の有無です。
レジュメも、長く書きすぎるより、職歴、勤務可能時間、連絡先、スキルを見やすくまとめる方が伝わりやすくなります。カナダ式レジュメについては、トロントでレジュメを作る前に知っておきたいことも参考になります。

面接では、聞き返せることも大切
面接では、難しい英語を話すことよりも、短くはっきり答えることが大切です。
次のような表現を準備しておくと、少し安心して面接に向かえます。
- I’m available on weekdays and weekends.
- I can start from next week.
- I have experience in customer service.
- I’m willing to learn.
- Could you say that again, please?
- Could you speak a little more slowly?
- Can I take notes?
英語に自信がない場合でも、「聞き返せる」「メモを取れる」「分からないまま作業しない」ことは職場で大切な力です。特にキッチン、清掃、倉庫、イベント、ホテルなどでは、安全確認や作業手順の理解が重要になります。
完璧な英語より、時間を守ること、指示を確認すること、無断欠勤しないこと、分からないことをその場で聞くことが評価される場面もあります。
応募前に確認したい就労条件
カナダで働くには、SINが必要です。SINはカナダで働く、または政府プログラムを利用するために使われる9桁の番号です。雇用主に提出する場面はありますが、重要な個人情報なので、応募直後にむやみに送らないようにしましょう。
留学生の場合は、就労時間のルールも必ず確認してください。2026年7月時点のIRCC案内では、条件を満たす留学生は通常学期中にオフキャンパスで週24時間まで働けます。学校指定の休暇期間中は、条件を満たせばそれ以上働ける場合があります。
ワーホリやその他のワークパーミットの人も、自分の許可証に書かれた条件を確認してください。オープンワークパーミットか、雇用主や職種に制限があるワークパーミットかによって、働ける範囲が変わります。
最低賃金も確認が必要です。オンタリオ州の一般最低賃金は、2026年7月時点で時給17.60ドル、2026年10月1日から17.95ドルに上がる予定です。学生最低賃金など別区分が関係する場合もあります。
注意したい求人のサイン
英語に不安があると、「採用してくれるなら多少条件が曖昧でも仕方ない」と感じてしまうことがあります。ただ、仕事探しで焦っている時ほど、危ない求人に注意が必要です。
次のような話が出たら、一度立ち止まって確認してください。
- 採用前に手数料や登録料を払うよう言われる
- 制服代や教材費を先に送金するよう言われる
- 小切手を換金して一部を返すよう指示される
- 応募段階でSIN、銀行情報、パスポート画像を求められる
- 会社名や勤務先住所がはっきりしない
- 時給、給料日、シフト、チップの扱いが曖昧
- 「今日中に返事しないと採用できない」と急かされる
掲載場所が有名でも、すべての求人や雇用主が安全とは限りません。81 Torontoの求人掲示板などで掲載を見つけた場合も、会社名、連絡先、勤務場所、時給、支払い方法、必要書類は自分でも確認してください。
怪しい求人の見分け方は、カナダで怪しい求人を見分けるポイントにもまとめています。

最初の仕事は“ゴール”ではなく足場
トロントでの最初の仕事は、理想のキャリアでなくても大丈夫です。最初の職場でカナダの働き方に慣れ、英語で指示を受ける経験を積み、次の応募で話せる実績を作ることには大きな意味があります。
大切なのは、自分の英語力を低く見積もりすぎないことです。同時に、危ない条件を見逃さないことも大切です。
始めやすい仕事から一歩踏み出し、慣れてきたら接客、オフィス、専門職、希望業界へ少しずつ広げていきましょう。
81 Torontoで次にできること
トロントで日本語環境の仕事を探したい場合は、81 Torontoの求人掲示板で、職種、エリア、勤務時間、応募方法などを見比べることができます。
あわせて、次の記事も仕事探しの流れを整理するのに役立ちます。
81 Torontoでは、投稿内容の見方や通報導線など、安全面を重視した運用を目指しています。ただし、掲載情報の正確性や雇用条件、契約の安全性を保証するものではありません。応募、面接、契約、個人情報の提出は、自分でも条件を確認しながら進めてください。
公式リンク欄
制度、金額、就労条件、詐欺情報は変更されることがあります。応募や勤務開始の前に、必要に応じて次の公式情報を確認してください。
この記事は、トロントで仕事を探す人向けの一般情報です。ビザ、就労条件、雇用ルール、最低賃金、SIN、税務、契約に関する判断は、必ずカナダ政府、オンタリオ州、学校、雇用主、専門家などの公式情報で確認してください。


