
財布をなくしたと気づいた瞬間は、焦って何から手をつければいいか分からなくなりがちです。トロントでは、現金よりも、銀行カード、クレジットカード、PRESTO、学生証、オンタリオ州の身分証、日本のパスポートなどの扱いが大事になります。
まずは「探す」と「止める」を同時に進めましょう。見つかるかもしれない場所を確認しながら、悪用される可能性があるカードやIDは早めに止めるのが基本です。
この記事で分かること
- 財布をなくした直後にやること
- TTCやPRESTOで確認する場所
- 警察に連絡した方がよいケース
- ServiceOntario、在トロント日本国総領事館、金融機関で確認すること
- 不正利用や身分盗用を防ぐための考え方
まず最初の10分でやること
最初に、最後に財布を見た場所を思い出します。カフェのテーブル、レジ、TTCの座席、Uberやタクシー、学校、職場、ジム、スーパーのセルフレジなど、移動した順番にたどると見つかることがあります。
お店や施設でなくした可能性がある場合は、すぐに電話か店頭で確認しましょう。名前、財布の色、ブランド、入っていたものを簡単に伝えられるようにしておくとスムーズです。
同時に、銀行アプリでデビットカードやクレジットカードを一時停止・ロックします。アプリで止められない場合は、カード会社や銀行に電話します。少額でも身に覚えのない利用があれば、日時、金額、店名が分かる画面を保存しておくと、その後の説明がしやすくなります。
盗まれた可能性があるなら警察へ
暴力、脅し、ひったくり、車上荒らし、置き引き、不正利用など、犯罪に巻き込まれた可能性がある場合は警察への連絡を考えます。
緊急時は911です。緊急ではない場合は、トロント警察の非緊急番号やオンラインレポートを確認します。単なる置き忘れなのか、盗難なのかで扱いが変わるため、迷う場合はトロント警察の案内を確認してください。
警察へ連絡する時は、次の情報を整理しておくと説明しやすくなります。
- なくした日時と場所
- 財布の特徴
- 入っていたカードや身分証
- 不正利用の有無
- 盗まれた可能性がある状況
- 最後に利用した店舗や交通機関
Police Reportが必要になるかどうかは、パスポート紛失、保険請求、カード会社への説明など、状況によって変わります。
TTCでなくした場合
地下鉄、バス、ストリートカーで財布をなくした場合は、TTCのLost Articles Officeを確認します。TTCの車内や施設で見つかった品物は、Lost Articles Officeに送られることがあります。
すぐに届かない場合もあるため、なくした当日だけでなく、翌日以降に確認することも考えましょう。問い合わせる時は、利用した路線、乗った時間、降りた駅や停留所、財布の特徴をまとめておくと探しやすくなります。
PRESTOカードを財布に入れていた場合は、登録済みカードならPRESTOアカウントから紛失手続きを確認します。登録していないカードは、残高保護や移行ができない場合があります。今後のためにも、普段使うPRESTOカードはアカウントに登録しておくと安心です。

身分証をなくした時の優先順位
財布にオンタリオ州の運転免許証、Ontario Photo Card、Health Card、学生証などが入っていた場合は、それぞれの発行元で再発行や紛失時の手続きを確認します。
オンタリオ州の運転免許証をなくした場合は、ServiceOntarioの案内を確認します。Ontario Photo Cardをなくした場合も、ServiceOntarioで再発行手続きが必要になることがあります。
Health Cardをなくした場合は、OHIPやServiceOntarioの案内を確認してください。医療機関に行く予定が近い場合は、保険証が手元にない時の対応も事前に確認しておくと安心です。
学生証、社員証、ジム会員証、図書館カードなどは、発行元に連絡して悪用防止や再発行の流れを確認します。建物への入館カードが入っていた場合は、学校や職場に早めに伝えましょう。
SINを財布に入れていた場合
SIN番号が書かれた書類や古いSINカードを財布に入れていた場合は注意が必要です。SINは、仕事、税金、銀行、信用情報に関わる大事な番号です。
現在、SINそのものは日常的に持ち歩くものではありません。必要な時だけ確認できるようにし、普段の財布には入れない方が無難です。
SINが他人に見られた可能性がある場合は、Service Canadaの案内を確認し、銀行口座やクレジットレポートに不審な動きがないか注意して見ておきましょう。
日本のパスポートを一緒になくした場合
日本のパスポートを財布やバッグと一緒になくした場合は、在トロント日本国総領事館に連絡します。盗難などで紛失した場合は、警察からのレポートが必要になることがあります。
旅行直前、帰国直前、ビザや滞在資格の確認が必要な時期は、自己判断で動くよりも早めに総領事館へ相談してください。「帰国のための渡航書」または新しい旅券の申請が必要になる場合があります。
特に注意したいのは、一度紛失として届け出たパスポートが後から見つかっても、そのまま使えるとは限らないことです。見つかった場合も、使う前に必ず総領事館の案内を確認してください。
不正利用と身分盗用を防ぐ
財布の中に複数のID、クレジットカード、銀行カード、住所が分かるものが入っていた場合は、身分盗用にも備えます。
まずは銀行口座とカード明細を確認します。不明な利用があれば、カード会社や銀行にすぐ連絡します。オンラインバンキング、メール、携帯電話会社、学校や職場のアカウントも、必要に応じてパスワード変更や二段階認証の確認をしておくと安心です。
身分盗用が心配な場合は、EquifaxやTransUnionのfraud alert、カナダ金融消費者庁、Canadian Anti-Fraud Centreの情報も確認してください。詐欺や不正利用の報告先は、状況によって警察、金融機関、カード会社、CAFCなどに分かれます。
見つかった後も確認する
財布が戻ってきた場合でも、すぐに安心せず、中身を一つずつ確認します。
- カードがすべて残っているか
- 身分証が抜かれていないか
- PRESTO残高に不審な利用がないか
- 銀行やカード明細に覚えのない取引がないか
- すでに停止したカードやIDを再利用できるか
一度停止・再発行したカードは、古いカードを再び使えないことがあります。パスポートのように、紛失届出後の扱いが特に重要なものもあります。
次に備えておくこと
財布をなくした経験がある人は、次からは「全部を一つにまとめない」ことが大切です。
普段使うカードを最小限にし、予備のカードやIDのコピーは別の場所に保管する。パスポート、SIN、Work Permit、Study Permit原本などは、必要な日以外は持ち歩かない。スマホには銀行、カード会社、保険会社、学校・職場、総領事館の連絡先を入れておく。
これだけでも、次に何かあった時の動きやすさが変わります。
81 Torontoでは、トロント生活で困った時に確認しやすい日本語情報を整理しています。TTC、PRESTO、身分証、銀行、住まい、仕事探しなど、生活の基本をあわせて確認したい人は、関連記事も参考にしてください。
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