
カナダでの生活が少し落ち着いてくると、スマホや自宅インターネットの契約を見直したくなる場面があります。帰国が近い、引っ越し先にすでにネットが付いている、もっと安いプランを見つけた、通信速度やサポートに不満がある。理由はさまざまですが、カナダの通信契約は「電話して終わり」と思って進めると、番号を失ったり、端末代の残額や機器未返却料で思わぬ請求が来たりすることがあります。
特にトロントでワーホリ、留学、駐在、短期滞在をしている人は、帰国直前に銀行、CRA、学校、不動産管理会社、仕事先との連絡が重なることも多いはずです。解約そのものよりも、「解約する順番」を間違えないことが大切です。
この記事で分かること
- 電話番号を残したい時に、先に解約してはいけない理由
- スマホ解約前に見るべき端末代・Tab・デバイス返却条件
- 自宅インターネット解約時のモデム返却と最終請求
- 帰国前に移しておきたい二段階認証と連絡先
- 請求トラブルになった時に記録しておくこと
まず確認したいのは「解約」か「乗り換え」か
同じ契約終了でも、今の電話番号を使い続けたい場合は、先に現在のスマホ契約を解約してはいけません。
カナダでは番号を新しい会社へ移す、いわゆる番号移行をする場合、既存のサービスが有効であることが前提になります。流れとしては、新しい通信会社で申し込みをし、その会社に「今の番号を移したい」と依頼します。番号移行が完了すると、旧契約の対象サービスが終了する形になるのが一般的です。
一方、帰国などで番号が不要になる場合は、現在の会社に直接キャンセルを依頼します。SIMカードを抜く、eSIMを削除する、通信会社のアプリを消すだけでは解約になりません。

30日前通知は不要でも、最終請求は残る
カナダでは、電話、携帯、インターネット、テレビなどのサービスをキャンセルする際、原則として30日前通知は不要と案内されています。
ただし、これは「解約した瞬間に何も請求されない」という意味ではありません。解約日までの利用料、未払い分、端末代の残額、レンタル機器の未返却料、設置や追加機器など利用者が選んだサービスの料金は別です。
帰国前に解約する場合は、最終請求書がいつ発行されるのか、支払い方法をいつ止めてよいのか、オンラインアカウントにいつまでログインできるのかも確認しておきましょう。クレジットカードや銀行口座を先に閉じてしまうと、後から請求確認が面倒になることがあります。
スマホは端末代・Tab・返却条件を見る
カナダのスマホ契約で見落とされやすいのが、月額プランとは別に残っている端末代です。
契約時にスマホ本体を割引価格で購入した、分割払いにした、Tab、Bring-It-Back、Upfront Edge、device financingのような仕組みを使った場合、解約時に残額や返却条件が発生することがあります。
ここで大事なのは、「解約料」と「端末の未払い残額」は同じではないことです。サービスのキャンセル費用が制限される場合でも、端末を分割で買っていた分や、返却しなかった場合の金額は別に請求されることがあります。
解約前に、通信会社のアプリや請求書で次のような表示を確認してください。
- device balance
- tab balance
- remaining device credit
- return option amount
- bring-it-back amount
- financing balance
英語で分かりにくい時は、チャットや店舗で「If I cancel today, how much will I need to pay in total?」と聞くと、合計額を確認しやすくなります。
自宅インターネットはモデム返却が重要
自宅インターネットの解約では、料金よりも機器返却でトラブルになることがあります。モデム、ルーター、Wi-Fi pod、TV boxなどをレンタルしている場合、期限内に返却しないと未返却料が請求されることがあります。
郵送返却の場合は、返送ラベル、追跡番号、受付レシートを保存しておきましょう。店舗返却の場合も、返却済みと分かるレシートや確認メールを残しておくと安心です。
また、引っ越しで解約する場合は、次の入居者や大家が同じ回線を使う予定かどうかも確認しておくとスムーズです。コンドや地下室の部屋では、前の契約が残っていると新しい契約手続きが進みにくいことがあります。
退去日より早くネットを切ると、オンラインバンキング、航空券、学校や職場への連絡、部屋探しのやり取りに困ることもあります。最後の数日はスマホのデータ容量も含めて、連絡手段を残しておきましょう。

プロモーション価格の終了日も確認する
「解約しようかな」と思う理由が料金の高さなら、まずプロモーションの終了日を確認しましょう。カナダの通信プランは、最初の12か月や24か月だけ割引され、その後に通常価格へ戻ることがあります。
単に割引期間が終わっただけなら、解約より先にチャットや電話で現在のキャンペーンを聞く方法もあります。カナダでは、同じ会社でも新規向け、既存顧客向け、リテンション向けで提示される料金が違うことがあります。
ただし、「今日だけ」と言われても、その場で決めず、次の点をメモして比較しましょう。
- 月額はいくらか
- 税込みか税抜きか
- 割引は何か月続くか
- モデムやルーター代は含まれるか
- 新しい契約期間や返却条件が付くか
- キャンセル時に残る費用があるか
安く見えても、期間限定割引や機器代を含めると、思ったほど下がらないこともあります。
帰国前は「連絡先」と「認証」を先に移す
日本へ帰国する人は、スマホ番号を失う前に二段階認証を整理しておきましょう。
銀行、CRA、学校、職場、航空会社、Amazon、Uber、Wise、PayPalなどでカナダの電話番号を認証に使っている場合、解約後にログインできなくなることがあります。
メール認証や認証アプリへ切り替えられるものは先に変更し、必要なら最終月だけ安いプリペイドや低額プランへ移す方法もあります。帰国直前に番号を消すより、数週間だけ維持しておくほうが、予期せぬ手続きには対応しやすくなります。
スマホやeSIMを選び直す場合は、81 Torontoの「【2026年版】トロントのSIMカード・eSIM完全ガイド」も参考にしてください。
トラブルになったら記録を残す
解約を依頼するときは、日付、担当者名、チャット履歴、確認番号、返却追跡番号、最終請求書を残しておきましょう。
請求が続く、解約したはずのサービスが残っている、説明と違う料金が請求された場合は、まず事業者に連絡します。それでも解決しない場合は、カナダの電話、インターネット、テレビサービスに関する苦情を扱うCCTSの情報を確認できます。
英語で問い合わせる時は、次のように短く伝えると状況を整理しやすくなります。
> I cancelled my service on [date], but I am still being charged. Could you please review my account and confirm the final bill?
> I returned the modem on [date]. The tracking number is [number]. Could you please confirm that the equipment return has been processed?
81 Torontoで次にできること
トロントでのスマホ・ネット契約は、住まい、仕事、学校、銀行口座とつながっています。解約は最後のボタンではなく、生活の接続をどこまで残すかを決める作業です。
引っ越しや帰国準備と重なる場合は、住所変更、部屋探し、スマホ紛失、到着直後の手続きなどもあわせて確認しておくと動きやすくなります。81 Torontoでは、トロント生活に関する記事や掲示板、Directory情報を確認できます。
部屋探しや売買、求人などの掲載を見る時は、相手の情報、支払い条件、待ち合わせ場所、契約内容を自分でも確認してください。81 Torontoは掲載情報の正確性や契約の安全性を保証するものではありません。
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一般情報としての注意
この記事は、カナダ・トロントで生活する日本語読者向けの一般的な情報提供です。法的助言、契約上の助言、金融上の助言ではありません。通信会社の契約内容、キャンセル条件、端末代、機器返却、請求タイミング、苦情申立ての可否は、契約先や時期によって異なります。実際に解約・乗り換えをする前に、必ず契約書、通信会社の公式アカウント、CRTC、CCTSなどの公式情報を確認してください。


